統合失調症とは?

治療

非定型抗精神病薬のひとつクエチアピン25mg
非定型抗精神病薬の代表「リスペリドン」

外来治療と入院治療に分けられる。薬物療法が大きな柱となるが、その他の治療法も病相の時期(急性期、慢性期など)に応じて適宜選択される。いずれにせよ、専門医(精神科医など)に受診、相談することが望ましい。支援者として、精神科医(精神保健指定医)・看護師薬剤師精神保健福祉士作業療法士臨床心理士音楽療法士などが専門職としてあげられる。

日本では、精神障害の度合いによって、患者に対して精神障害者保健福祉手帳が交付される。統合失調症のみならず精神障害の治療や保護・入院・社会復帰などは、精神保健福祉法に則って行われなければならない。

薬物療法
主にドーパミンD2受容体拮抗作用を持つ抗精神病薬(日本では20数種類が使用できる)の投与が、陽性症状を中心とした症状の軽減に有効である。近年、従来の抗精神病薬よりも、副作用が少なく陰性症状にも有効性が高いなどの特徴をもった非定型抗精神病薬と呼ばれる新しいタイプの薬剤(リスペリドンリスパダール・コンスタペロスピロンオランザピンクエチアピン)が開発され、治療の主流になりつつある。さらに、最近アリピプラゾールブロナンセリンクロザピンパリペリドンが加わり、日本では現在8種類の非定型抗精神病薬が使用可能となっている。ただ、非定型抗精神病薬が治療の質を向上させたのは事実であるが、新たな問題もある。副作用面では、オランザピン、クエチアピンが稀に高血糖・糖尿病を誘発することがある。また、医療経済的に見るとオランザピン、クエチアピン、アリピプラゾールなどの薬価が非常に高く設定されている。
抗精神病薬の一般的な副作用として、黒質線条体系のドーパミン拮抗作用によるパーキンソン症候群錐体外路症状アカシジア、ムスカリン拮抗作用による便秘、口渇、眼のかすみ、抗ヒスタミン作用などによる眠気、体重増加など、抗アドレナリンα1拮抗作用による低血圧が生じることがある。また、統合失調症に抑うつ症状や強迫症状を伴う場合などに抗うつ薬を、不安症状が強い場合に抗不安薬を、不眠が強い場合に睡眠薬を併用することもある。
抗精神病薬の換算方法としてクロルプロマジン換算がある。参考の一つとして利用されている。
国内の薬物療法においては多剤大量処方という問題を抱えており、その副作用で死者がでるなどの事例がある
電気けいれん療法 (ECT)
薬物療法が確立される以前には電気けいれん療法(電気ショック療法)が多く用いられてきた。これは左右の額の部分から100V、50 - 60Hzの交流電流を脳に1 - 3秒間通電してけいれんを引き起こすものである。
電気けいれん療法の有効性は確立されているとされている、一方で有効性の皆無も臨床実験で報告されている。かつて電気けいれん療法が『懲罰的』にされていた事もあり、実施の際に患者がけいれんを起こす様子が残虐であると批判されている事、稀に電気けいれん療法が脊椎骨折等の危険性があるため、現在では麻酔を併用した『無痙攣電気けいれん療法』が主流である。しかし、副作用や無痙攣電気けいれん療法の実施の際には、麻酔科医との協力が必要であることなどからして、実質的に大規模な病院でしか実施出来ない。現在では、この治療法は主力の座を薬物療法にその座を譲ったものの、急性期の興奮状態の際などに行われる事もある。
心理教育
薬物療法によって陽性症状が軽減しても、自らが精神疾患に罹患しているという自覚(いわゆる「病識」)を持つことは容易ではない。病識の不足は、服薬の自己中断から再発率を上昇させることが知られている。病識をもつことを援助し、疾患との折り合いの付け方を学び、治療意欲を向上させるために心理教育を行うことが望ましい。また、患者本人のみならず、家族の援助(家族教育)も行うこともある。精神保健福祉士が主に担当。
統合失調症の患者は正直すぎる。なにもかも正直でなくていい、秘密があっていいということを教育する。秘密にすることで自分を守ることだしマナーでもある。これを身につけることが社会復帰のために必要である。
ソーシャル・スキル・トレーニング (SST)
統合失調症を有する患者は、陰性症状に起因するためと、社会的経験が不足しがちなことにより、社交、会話などの社会的技能(ソーシャル・スキル)が不足していることが多い。それらの訓練として、ソーシャル・スキル・トレーニング (SST) を行うことがある。デイケアプログラムの一環として行われることが多い。精神保健福祉士作業療法士が主に担当。
作業療法
絵画、折り紙、手芸、園芸、陶芸、スポーツなどの作業活動を主体として行う治療。非言語的な交流がストレス解消につながったり自己価値観を高めたりする効果がある。病棟活動やデイケアプログラムの一環として行われることが多い。作業療法士が担当。急性期では、作業活動を通して幻覚・妄想などを抑え、現実世界で過ごす時間を増やしたり、生活リズムを整えることを目標とする。そのためには患者が集中できるような作業活動を見つけて適用することが必要となる。慢性期では、退院を目標とする。そのためには服薬管理や生活リズム管理など、自分のことは自分でおこない自己管理ができるようになり、作業能力と体力も向上することが必要となる。慢性期での作業療法では患者のペースで行なえる作業活動を徐々に増やしていくよう心がける。
心理療法
薬物療法と並行して、疾患の心理的な受容、疾患や治療に伴い経験した喪失体験の受容などを援助するために個人精神療法を行うこともある。臨床心理士が主に担当。異性関係のことが自分の中であまりにも整理されていない人が多い。異性の気持ちになって物事を見ることも大切な心理療法である。
社会的援助
治療や社会復帰をすすめるために必要な福祉制度、精神保健福祉法の活用、様々なアドバイスなどの社会的援助を、精神保健福祉士(精神医学ソーシャルワーカー;PSW)などが支援する。看護師と精神保健福祉士が協働する訪問看護などもある。
その他の治療法
その他、認知行動療法を行うこともある。

国外ではビタミン剤を処方するなどとした治療法があり治療実績もあるが、国内では診療報酬の対象でないことと、副作用を懸念することから処方はされない、しかし一部の医療機関ではビタミンを主体としたサプリメントを高額で処方するところもある。


【出典/wikipedia】
2012/05/19 02:39
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うーん、ドーパミンレセプター関係の論文が出てくるが、前から統合失調症との関係は指摘されてそう。なにが新しい発見なんだ?
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