ハンセン病とは?

差別の由来

1886年に撮影された24歳の急性期らい腫型患者。
現在は薬物治療が確立されたため、重度の病変が残ることはない。このような外見上の特徴も差別の原因となったと考えられる。ただし、日本における重症らい腫らい患者の特徴の一つはらい性脱毛で、この写真とは印象は異なる。

ハンセン病患者に対する差別には、いろいろな要因がある。

  1. 外見上の特徴から、伝統的な穢れ思想を背景に持つ有史以来からの宗教観により神仏により断罪された、あるいは前世の罪業の因果を受けた者のかかる病と思われていた。
  2. 「ハンセン病は、感染元がらい菌保有者との継続的かつ高頻度に渡る濃厚な接触が原因であるという特徴がある」ことから、幼児に対する性的虐待近親相姦などを連想させ、偏見が助長された。
  3. 「非常に潜伏期が長いため感染症とは考えにくい」「政府自らが優生学政策を掲げた」ことから、「遺伝病」であるとの風評が広められた。
  4. スティグマ (stigma) という言葉で説明する考えもある。スティグマは、もともとはギリシアで奴隷・犯罪人・謀反人であることを示す焼き印・肉体上の「しるし」のことで、汚れた者・忌むべき者というマイナスイメージが肉体上に烙印されたものである。ハンセン病に関するスティグマの広範な論及はウイリアム・ジョップリングの1991年の論文が最初である。大谷藤郎の著書「現代のスティグマ ハンセン病・精神病・エイズ・難病の艱難」で知られるようになった。学術用語としてはアーヴィング・ゴッフマン (Erving Goffman) が使用した。
  5. 鼻の軟骨炎のために鞍鼻(あんび)や鼻の欠損を生じるが、同じ症状を呈する梅毒と同じと信じられた時期があった。ハンセン病に罹患したダミアン神父もまた、女たらしなどという非難があったのは、梅毒とらい病が同じであると考えられていたからである。

【出典/wikipedia】
2012/05/18 21:49
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